能登半島地震で被災した新潟市のコメ農家が3日、田植えをしました。家の修繕や解体が進まない中、今年のコメの出来に希望を託していました。

新潟市西区の中野小屋地区で行われていたコシヒカリの田植え。

親子3世代で作業するのはコメ農家の椎谷郁夫さん一家です。

【椎谷郁夫さん】
「(苗は)気温自体が高かったから、昼間の温度が伸びがものすごく早かった。期待するしかないでしょう」

笑顔を見せる椎谷さん一家ですが…

【椎谷郁夫さん】
「地震の年だからね。嬉しいというか、まあ、なんとかやらなきゃなっていうのがいっぱいだろうな」

能登半島地震で家屋の倒壊する被害が相次いだ中野小屋地区。椎谷さんも自宅が大規模半壊、小屋が全壊するなどしコメ作りへの影響が懸念されていました。

それでも、田植えに間に合うよう作業場の修理を完了させ先月、無事に種まきを実施。待ち望んだ田植えにこぎ着けました。

【椎谷さんの孫】
「楽しみにしてた。もちもちしたお米になってほしい」

一方で、椎谷さんの家屋は修繕や解体が終わっておらず、一家は今後への希望を込めて田植えを進めます。

【椎谷郁夫さん】
「いい等級・いいコメを作るというのが皆の考えだろうし、素直に収穫まで、色んな面で育ってほしい」

コメの収穫は9月に行われる予定です。