17日夜、愛媛県と高知県で最大震度6弱の地震がありました。この地震で少なくとも10人がケガをしたほか、落石や倒木で一時、道がふさがれるなどの影響が出ました。

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17日夜の地震から一夜あけ、被害の大きさが明らかに。

震度6弱の揺れに襲われた、高知県宿毛市では…

記者

「建物の瓦が下に落ちています。そして上を見ると、落ちかけた瓦が釣り下がっている状況で、非常に危険です」

宿毛市民

「船に乗ってるという感じですね。びっくりしました。一番、津波を心配しましたからね」

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高知県梼原町では、土砂崩れが発生。道路が通れなくなり、5世帯10人が一時、孤立状態になりました。

震度5強を観測した愛媛県宇和島市の飲食店では…厨房のテーブルや床が、割れた食器で埋め尽くされていました。

――何枚くらい(割れた)?

店を営む 松島陽子さん

「300枚以上。10年以上前から徐々にそろえているものもありますし、(開店)当初から置いているものもあります」

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実は、松島さんは先月…。

店を営む 松島陽子さん

「3月末に、能登に支援に行ってきたところで。備えられるところは、備えた方がいいなというのは実際に思いました」

――(備えていた方がいいと)考えていた矢先に?

店を営む 松島陽子さん

「そうですね」

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震度5弱を観測した愛媛県大洲市では、断水が発生しました。

大洲市民

「(水が)出ません」

――いつから(水が出ない)?

大洲市民

「地震が起きてすぐ」

市から、飲料水が提供されましたが…

――早く元通りになってほしい?

大洲市民

「そうですね、やっぱり水が一番大切だから」

この地震の影響で、愛媛県ではこれまでに7人がケガをし、高知県では男性1人が救急搬送。また、大分県でも2人が軽いケガをしたということです。

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実は、高知県と愛媛県で震度6弱以上が観測されたのは、現在の震度階級が導入された1996年以降、初めてのことです。

この地震をうけ、18日夜に臨時会合を開いた、政府の「地震調査委員会」は…

地震調査委員会

「震源の深さから、沈み込むフィリピン海プレート内部で発生した地震と考えられる。南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が、平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は、観測されていない」

「大規模な地震の発生の可能性は高まっていない」としながらも、「引き続き“備え”を続けてほしい」としています。

(4月18日放送『news zero』より)