京急電鉄は48歳の運転士が居眠り運転をおそれ保安装置のひとつを作動させないようにして列車の運転を繰り返し行っていたと発表しました。

京急電鉄によりますと今月5日、48歳の運転士が京急本線の井土ヶ谷駅から南太田駅間で保安装置のひとつを作動させずに列車を運転していたことが抜き打ち調査で明らかになったということです。

この保安装置はアクセルやブレーキを操作するハンドルと一体化している「デッドマン装置」というもので運転士が急病で意識を失うなどしハンドルから手が離れたときに非常ブレーキがかかるものです。

この運転士は運転中に眠気をもよおし、ハンドルから手が離れることでデッドマン装置が作動し急停止してしまうことをおそれハンドルにヘアゴムを巻き付けて作動させないようにしていたということです。

この運転士は、およそ1年前から複数回、同じ行為を繰り返していたといい京急電鉄は処分を検討中だということです。

京急電鉄はすべての乗務員に対して保安装置の重要性を指導し運転の基本作業の取り扱いを再徹底するとしています。