イランによる大規模な攻撃をめぐり、イスラエル側は攻撃への対応を協議しています。今後、イスラエルによる報復や、中東情勢のさらなる緊迫化も懸念されているということです。緊張が高まっているイスラエルの最大都市、テルアビブから中継です。

街の中に大きな混乱はなく、住民も普段通りの生活を送っているように見えます。

しかし、現地メディアは連日、イランによる攻撃に関連するニュースを大々的に報じています。

焦点は、この攻撃に対し、イスラエル政府がどう対応するのか、です。

イスラエル政府は連日、戦時内閣を招集して対応を協議していますが、現時点で正式な声明は出されていません。

イスラエルメディアは、イランへの報復について「欧米諸国への配慮とともに、周辺国を巻き込んだ戦争に発展しない形での報復措置を検討している」などと報じていて、どういう報復措置をとるかについて調整が続いているものとみられます。

イスラエル軍のトップにあたるハレビ参謀総長は、「イランは自らの行動の結果に直面するだろう。我々は適切な対応を選択する」とコメントし、何かしらの措置を行う考えを示しています。

――具体的にどういったレベルの報復措置が検討されているのかなど、情報はありますか?

アメリカメディアのNBCは、報復措置をするとしても、イランが支援するヒズボラなどを念頭に、第三国の支援組織を対象にする可能性が高いと4人のアメリカ政府高官が語ったと報じています。

アメリカとイスラエルの当局者同士の会話に基づいているということですが、ただ、これは、イランの攻撃に備えている段階で話しあったものだということで、攻撃で変更した可能性もあります。

現地メディアによりますと、イスラエルは報復を行うとしても、エジプトやヨルダンなどに対し、周辺国を危険にさらさないとイスラエル側が通達したということです。

イスラエルは日本時間午後8時ごろから戦時内閣を招集し、引き続き対応を協議する予定です。