イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止と人質解放をめぐる交渉が難航していると伝えられるなか、ハマスは6日、「戦闘休止案を受け入れる」と発表しました。一方、イスラエル側は合意を否定しています。

ハマスは6日、「カタールとエジプトに対し、両国が提示した戦闘休止案を受け入れると伝えた」と発表しました。

中東メディア・アルジャジーラは、ハマスが合意した戦闘休止案は3つの段階がそれぞれ42日間続き、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区からの完全撤退も含まれていると報じています。

一方、イスラエル政府は、「ハマスが同意した案はイスラエルの要求からかけ離れている」とする声明を発表し、戦闘休止案への合意を否定しました。その上で、交渉の調整のために、仲介国のエジプトに代表団を派遣する予定だとしています。

こうしたなか、ガザ地区ラファでは、戦闘休止案を受け入れたとするハマスの発表を受けて、人々が路上に集まり、歓声があがりました。

イスラエル軍は6日、ラファ東部で限定的な軍事作戦を行うとして、住民の一部に避難勧告を出していましたが、その後、ラファ東部のハマスの拠点に標的を定めて攻撃を行っていると発表しました。

これに先立ち、アメリカのバイデン大統領とイスラエルのネタニヤフ首相は6日、電話会談を行いました。

ホワイトハウスによりますと、バイデン大統領はラファへの侵攻に対する懸念を改めて表明したということです。