福島第一原発の事故により風評被害を受けたとして、県椎茸農協が26億円あまりに上る損害賠償を申し立てていた問題で東京電力と和解が成立しました。

「大分県産干しシイタケの価格が下落したのは東京電力福島第一原発の爆発事故による風評被害を受けたため」として、県椎茸農協は2019年、公的機関の「原子力損害賠償紛争解決センター」に、26億2700万円に上る損害賠償を申し立てていました。

組合によりますと、6回にわたる協議の結果、東電側が風評被害を認め、2024年1月に和解が成立したということです。

和解額はおよそ4億円です。

県椎茸農協 阿部良秀元組合長

「和解額としては(開きはあるが)大分の安全な干しシイタケを消費者のみなさんに食べてもらって生産者を(後押し)してほしい」

和解金は現在も賠償の申し立てに加わっている生産者ら966人に分配するということです。