岡山県吉備中央町の浄水場から、有害性が指摘されている有機フッ素化合物PFASが検出された問題で、町は5月15日、活性炭の適正処理の徹底などを求める要請書を環境省に提出しました。

この問題は、2023年、吉備中央町の円城浄水場から有機フッ素化合物PFASが国の暫定目標値を超えて検出されたものです。その後の調査で、町は、上流に放置された大量の使用済みの活性炭がPFASの発生源とみています。

使用済みの活性炭については、吸着したPFASを消滅させるため高温で焼却処理することが環境省のガイドラインに定められていますが、吉備中央町で見つかった活性炭は焼却処理されずに、17年余りにわたって放置されていました。

これを受け、吉備中央町の山本雅則町長と町議会議員はきょう、環境省に対して、ガイドラインに則った活性炭の処理の徹底や国による実態調査を求める要請書を提出しました。

これに対し、環境省は今後、事業者などから聞き取りを行い、活性炭処理の実態把握に努めたいとしています。