実際の恐怖体験を元に制作される特別番組「琉球トラウマナイトリアルストーリー」(2024年4月27日(土)ごご4時、沖縄テレビにて放送)。
今回、応募作品の中から厳選したリアルストーリーをOKITIVEでお届けします。

応募者S(仮名)さんが20年以上前に体験した話です。

霊感のない私にとっては、恐怖というより迷惑な出来事だったのですが、今から20年以上前、私が高2から高3にかけての頃の事です。

ある時期から腰痛に悩まされていました。どんな体勢をとっても腰が痛くて、病院にも行ったような気がします。腰痛は改善せず、長引いていたので、母は、当時ユタをしていた叔母に相談したところ、私の腰痛の原因について叔母は母に『高校の体育館でバレーボールをしている私の姿が見える。その時にそこにいる霊が私の腰を触っている。』と話したそうです
その時は、叔母に電話の遠隔操作で祓ってもらい、腰痛の原因となる学校の霊を外してもらい、腰痛は改善しました。

その叔母がその年、私の実家に来てくれた時の事でした。叔母は床の間を見て『怖いさぁ。』と怖がっていたそうです。
母が理由を聞くと、『床の間にすごい怖い顔で睨んでいるお婆さんがいる。』
床の間に飾ってあるヤカンにお婆さんが憑いていて『あのヤカンはお婆さんの大切な物で、ヤカンをとったと怒っている』と言ったそうです。

そのヤカンは、父が友達から貰ってきて床の間に飾っていた物でした。戦前に使われていたような古いヤカンで、父の友達が解体の仕事をした時に、その家から出た廃棄物を廃棄にせず、父に譲った物でした。
その日は叔母はその話しを母にしただけでした。

霊感のない私たち家族ですが、怖い顔をして睨むお婆さんが憑いているヤカンを床の間に置きっぱなしの生活は、気持ちがいい物ではありませんでした。
しかし、ある日気が付くとそのヤカンが床の間からなくなっていました。母にその事を伝えると、ヤカンを気持ち悪く思った母が、ゴミ捨て場に捨ててきたそうです。

捨てたと聞いて、安心していたのですが、そううまくはいきませんでした。
叔母によると、お婆さんはまだ床の間にいるというのです…。
母がヤカンを捨てる際、取り憑いたお婆さんがヤカンから外れ、その場に残ってしまったそうです…。

後日、改めて、叔母にお祓いをお願いしました。
結局、ヤカンに取り憑いて来て、ヤカンから落ちてしまった怖い顔のお婆さんは、お祓いの日に叔母がヒラウコウ(沖縄の平たい線香)に乗せて、私の父が運転する車で、母と叔母と3人で、霊がする道案内を叔母が通訳しながらたどり着いたお墓にお婆さんの霊を送り届けてきたそうです。

例のヤカンはもう家にありませんが、別に貰ったのか分からないもう一つのヤカンを見る度に、今でもあの時の事を思い出します。

さらに恐怖のリアルストーリーをお届けするテレビ番組「琉球トラウマナイトリアルストーリー2024」を2024年4月27日(土)ごご4時より沖縄テレビ8チャンネルにて放送します。
ぜひご覧ください。

2024年4月27日(土)ごご4時より沖縄県内のテレビ8チャンネルにて放送。
どうぞお楽しみに!