俳優・山崎賢人(※崎=たつさき)が主演する映画『陰陽師0(ゼロ)』(4月19日公開)より、劇中で描かれる“呪術”について解説した特別PVが公開された。ナレーションは、数々の有名アニメ作品のキャラクターを演じ、名実ともにトップクラスの声優・緒方恵美が務めている。

 本作は、人嫌いで変わり者の陰陽師《安倍晴明》が、雅楽家としても名を残した貴族《源博雅》と共に怪奇事件を解決していく夢枕獏氏による小説「陰陽師」シリーズを、『K-20 怪人二十面相・伝』、「アンフェア」シリーズの佐藤嗣麻子が監督を務め実写映画化。原作者の全面協力のもと、原作では描かれていない、晴明の知られざる学生時代、そして博雅との出会い、凶悪な呪いと陰謀との対峙を描く。VFXは『ゴジラ-1.0』の白組。

 そして、呪術監修を漫画・アニメ『呪術廻戦』に登場する数々のキャラクターや呪術を、実在した呪術の歴史から独自考察した『呪術の日本史』と同じ加門七海氏が務めた。

 解禁となった映像は、平安京の闇を祓(はら)う、若き晴明の呪術シーンにフィーチャーしたもの。舌をかみそうなほど長文の呪文を、すらすらと唱える晴明の姿からはじまり、空間を切り裂く、敵の呪を封印する、結界を張る、そして、秘められた強大な力を召喚するといった、劇中で描かれる呪術の役割を迫力あふれる映像と共にわかりやすく解説している。呪術監修を務めた加門氏による映画独自の呪文や印が登場し、呪術好きはもちろん、これから映画を観るにあたっての予備知識にもなる。

 10本の指とそれぞれの関節に意味があり、その組み合わせから成る印。呪文を唱えながらスムーズに印を組み換えていく動作は相当な難易度だ。若き晴明を演じた山崎もこれには苦労したようで、撮影中は常に呪文を唱えたり、印の練習を欠かさなかったという。そんな山崎の努力もあって、強さとしなやかさを併せ持つ若き晴明の最強呪術シーンが完成した。