俳優の荒牧慶彦が企画し、荒牧と梅津瑞樹がW主演を務める剣劇『三國志演技〜孫呉』(16日まで上演)が5日、東京・明治座で開幕した。上演前に行われた報道陣の取材会には、荒牧慶彦(周瑜役)、梅津瑞樹(孫策役)、廣野凌大(孫権役)、早乙女友貴(太史慈役)、玉城裕規(黄祖役)、松本利夫(孫堅役)が参加し、意気込みを語った。

 劇団・おぼんろの末原拓馬が脚本・演出を手がける本作は、中国の長編小説「三国志演義」に着想を得た、三國志の国の1つである孫呉を舞台としたオリジナルストーリー。舞台は二部構成で、一部の本編では三國志の壮大な物語を殺陣とアクションで見せ、二部では本編で戦わない組み合わせの殺陣による特別御前試合(スペシャル殺陣ショー)を披露する。

 呉軍と敵対する劉表(冨田昌則)の部下・黄祖を演じる玉城は、「今までけいこをしてきて、きょう初日の幕が開く」としみじみ。「お客様がどういう反応をしてくださるのかすごく楽しみです」と喜び、「見に来てくださった方々に全力で熱い思いを届けたいと思います」と意気込んだ。

 見どころを聞かれると、「個性的なキャラクターが舞台上で活き活きと、熱い思いを持って動き回っております」と真剣な表情で語る。その最中、なぜか前段に立っていた早乙女から無言の“熱視線”が送られ続け、たまらず吹き出してしまう場面も。

 カンパニーの仲睦まじい様子も垣間見せながら、「本当に盛りだくさんのエンターテイメントとなっておりますので、そこを楽しんで見ていただけたらなと思います」と言葉を続け、来場するファンに思いを伝えた。