阪本奨悟、『テニミュ』は青春「当時は学校よりも舞台にスケジュール」 『君ゆき』で“鬼の土方”に
『君とゆきて咲く〜新選組青春録〜』は、手塚治虫氏の隠れた名作『新選組』を初映像化し、2クール連続で放送する一大プロジェクト。歴史上の人物も多数登場するが、メインとなるのはオリジナルキャラクターとして描かれる2人の若き隊士、鎌切大作(前田拳太郎)と深草丘十郎(奥智哉)。2人は熱い友情で結ばれながらも、時代の波に翻弄され、やがて白刃を交えることになる。
2人のたどる過酷な運命を『美しい彼』シリーズで知られる気鋭の脚本家・坪田文氏と、『未来への10カウント』(テレビ朝日)でメガホンを取った河合勇人氏が美しくも鮮烈に描写。また、斬新な殺陣パフォーマンスや従来の時代劇にはない流麗な“剣舞”を織り交ぜ、幕末を閃光のごとく駆け抜け、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春をいまだかつてない視点とスタイルでエモーショナルにつづっていく。
会見当日の京都は、雲ひとつない快晴。青空の下、揃いの羽織姿でセットに現れたキャストたちはオープニングアクトとして華麗な剣舞を披露。詰めかけた100名の観客と記者たちを圧倒し、開幕から大盛り上がりとなりました。剣舞を終えた前田は「すごく緊張もしていたのですが、僕たちの本気が伝わったんじゃないかな」と息を切らしながら挨拶。奥もまた、「今までいちばんベストなパフォーマンスが見せられたのではないかと思います!」と達成感に満ちた表情で語り、会見をスタートしました。
演技はもちろん殺陣や剣舞で日々、切磋琢磨しているキャストたちの間には固い絆が生まれているそうで、会見では誰かがボケると誰かがツッコミを入れるなど、終始わちゃわちゃ。特に杢代には「ツッコミがキレキレ」という言葉が飛んでいた。主演2人は現場の雰囲気を「部活みたい」と口をそろえて話すと杢代は「今、新選組内でジムブームが来ていて、みんなしっかり体を鍛えているので、全員いい身体していますよ!」と現場の流行を紹介。撮影が休みの日には「(庄司)浩平くんとUSJに行きました」(奥)、「羽谷勝太くんと一緒に美術館デートに行きました」(杢代)というように、メンバー同士それぞれ思い思いの場所に繰り出しているというプライベートも明らかになった。
■コメント
【阪本奨悟】
――撮影がはじまって2ヶ月、現場の雰囲気は?
ダンスや歌ってなかなか時代劇でやることがないと思うのですが、その練習も一緒にしているので部活みたいな感じですね。みなさんと楽しく撮影させてもらっています。
――衣装の推しポイントは?
僕が演じる土方歳三の衣装はぜんぶ青でまとめられているんですが、ここにグラデーションがあるんですよ!(…と袖を羽織の下から出して見せてポーズを取って)パワー(笑)!
――オープニング、エンディングの撮影はどうだった?
オープニングテーマ「炎」のキーが高いので、女性がカラオケで歌いやすいと思います。よかったら歌ってみてください!本当にカッコいい曲に仕上がったので、放送が楽しみです。
――自身の“青春”は?
僕は14歳のときにミュージカル『テニスの王子様』に初めて出演させていただいたのですが、以来2年近く、その舞台に参加していたんです。当時は学校よりも舞台にスケジュールをさいていたし、青春を描いた作品でもあったので、僕にとってあの時期は本当に青春だったなって思います。
――演じる役のキャラクターをひと言で。
僕が演じる土方は、やはり“鬼”。このドラマでは彼が“鬼の副長”とよばれるようになった理由や背景をきちんと描いていただいています。なぜ自ら鬼になって隊を引っ張っていくのか、ドラマを見て感じ取っていただけたらうれしいです。