女性ホルモンの変動と共に、日々うつろっていく私たちのからだ。ミューズ世代はそのバランスが崩れ始め、さまざまな不調を抱えがち。日々のコンディションを整えるためのご自愛ケアを、美容家・山本未奈子さんと一緒に考えてみました!

一に睡眠 、二に睡眠 。
毎日しっかり寝る!

教えて山本さん! 睡眠時間、どのように改善させましたか?
「若かったこともありますが、誘われたらすぐに遊びに行くタイプで、睡眠はずっとおざなりでした」と山本さん。現在、帰宅後はすぐに入浴して副交感神経を優位にし、眠りスイッチを早めに押すことがマイルールにも。

女性ホルモンのアンバランスに対応するため、山本さんがまず変えたことは睡眠。『快眠が得られるように寝室の環境を整え、毎日7時間を確保したくて、逆算してスケジュールを組み立てるようになりました。23時に寝るために、会食があれば18時スタートに設定します』と最優先事項として常に君臨。言うまでもなく睡眠の働きは、昼間の緊張から解放し、脳やからだを休め、免疫力も強化、など驚くほど多方面。十分に取るほど更年期対策としても効果的、とのデータもあり、とにかく私たちも寝なくちゃ!

免疫システムの要でもあり!
腸活は超〜重要

チャコール(炭)ならではの吸着力で、体内の汚れを一掃。チャコールクレンズゼリー 10g×7包 ¥864(エステプロ・ラボ)

注目のCBDとオーガニックヘンプシードオイルを、タピオカ由来のカプセルにIN。ヘンプオイルカプセル150 リトリート 250mg×15粒 ¥2,310(ヘンプフーズジャパン)

菌を育てる次世代型。植物性乳酸菌をダブル配合。チョーカツ アクティブ プロ 30袋×30日分 ¥7,560(シンプリス)

「真剣に取り組むようになってから、本当に調子がいいんです。肌も、からだも、心の状態も」と絶賛する腸活。そのメリットは便通改善のみにあらず。腸は免疫システムの重要拠点といわれるだけあって、「腸内に宿る善玉菌が生き生きと心地よく生息すると、栄養の吸収もホルモン分泌もスムースに行われます。結果として免疫力が高まって、その恩恵は全身を巡ることに!」と絶大なパワーを発揮。ミューズ世代は、基本ケアとして本気の取り組みを始めるのが正解。毎日規則正しいリズムを刻もうではないか!

そもそも…… 女性ホルモンってどんなものなの?

私たちのからだの中で、女性ホルモンの分泌量は静かに変化し始めているらしい。一体何なの? そして何が起きてるの?





一生で分泌されるのはたったティースプーン1杯分!?

都市伝説のように“ティースプーン1杯分しか一生のうちに分泌されないらしい!”と囁かれる女性ホルモンの量。事実、そのくらいごくごく少量で、私たちの心身に影響を与え続けています。残念ながら分泌量は自力で増やすことはできないけれど、ケア次第で減らさずキープすることが可能。






エストロゲンとプロゲステロン。女性ホルモンはこの2種類のこと

100種類以上のホルモンが分泌される中で、女性ホルモンと呼ばれるのは、卵巣から作り出される名コンビ、エストロゲンとプロゲステロン。エストロゲンは、月経終了後から排卵日にかけて比較的多く分泌され、美と健康の守り神的存在。プロゲステロンは、排卵日から月経開始前までに多く分泌され、妊娠を維持できるように働いています。この分泌量が減り始め、サイクルも乱れやすいのがミューズ世代!






35歳ごろを機に乱れながら降下していきます

女性ホルモンの分泌量は、月経と連動した毎月の波の他に、一生の波があります。思春期から性成熟期にかけて上昇して、35歳のプレ更年期から降下し始め、閉経に向けて微量に。全ての人に必ず訪れるこのビッグウェーブは、翻弄されることなく上手なケアで乗りこなしていく。これが我ら“女ホル部”の理想です。

Illust:AKIKO HIRAMATSU text:AKIKO NISHIMURA

otona MUSE 2024年5月号より