料理をおいしく食べるのに必要で、毎日の食事づくりに欠かせないのが調味料。オレンジページ(東京)が行っている「ほぼ1000人にききました」では、調味料をテーマに選び、読者の調味料に対する意識をアンケート調査(1月19日〜1月26日)した。調査対象は、オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数907人)。

 まず使っている調味料を聞いたところ、よく使う調味料トップ3は、「しょうゆ」(90.0%)、「塩」(76.4%)、「みそ」(71.3%)となった。しょうゆ、みそには塩分が含まれることを踏まえれば、塩系の調味料が上位を独占した格好となる。「塩」は料理における味付けの基本ともいえるが、人間が生きていくために必要不可欠なもの。そんなことも関係しているのかもしれない。常備率をみると「塩」が96.9%、「しょうゆ」が96.6%、「みそ」94.4%と差が少ないものの、使うメニューの幅広さや、「味を決める」役割の大きさなどから、使用頻度ではしょうゆが抜きんでたようだ。

 一方、常備率では、「酢」が91.3%、「トマトケチャップ」が89.1%と高かったが、「よく使う調味料」の質問では、それぞれ48.2%、40.1%と使用頻度が低いことが判明。さらに、ドレッシングは常備率が71.6%あるのに対して「使いきれず処分したことがある」人が26.5%と、購入しながら使わずに廃棄する人が少なくない。

 調味料選びで重視することに関しては、「価格」が61.1%で1位になり、以下、「自分の好みの味」、「使いきれる容量」と続いた。一方、調味料にこだわりがある人も59.1%に達し、よく使う調味料ほどこだわる様子で、こだわりのある調味料トップ3は「しょうゆ」「みそ」「塩」と使用頻度上位と同じ顔ぶれだった。こだわるポイントとしては、おいしさだけではなく「無添加」「国産」「体にいいもの」などが目立っている。



 料理の時短を目指す人にはありがたい簡便調味料、いわゆる「○○の素」を使う人が多いことも今回の調査で判明した。月1 回以上使う人は55.3%、週1回以上使う人も25.2%に達している。ひと昔前は「手抜き」というイメージがあったが、約9割が「近年、味のクオリティが上がっている」と感じていて、8 割以上が「使うことに抵抗はない」と答えている。