男女ツインボーカル6人組シティソウルバンドPenthouse(ペントハウス)の浪岡真太郎さんが、4月28日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。 東大ポップサークルの先輩後輩で結成されたというPenthouseについて、小堀勝啓がその成り立ちや音楽性について尋ねます。

     

切磋琢磨し合う6人

出演した浪岡真太郎さんはボーカル、ギターを担当しています。
Penthousのメンバーは、この他に
大島真帆さん(ボーカル)、角野隼斗さん(ボーカル、ピアノ)、
矢野慎太郎さん(ギター)、大原拓真(ベース)、平井辰典さん(ドラムス)の計6人。
Cateen(かてぃん)という名前でも活動する角野さんをはじめ、個性が切磋琢磨しながら活動しているバンドです。

基本的に作詞・作曲を手掛けるのは浪岡さん。角野さんと共作したり、歌詞はベースの大原さんとふたりで書くこともあるそうです。

Penthouseは他のアーティストに楽曲を提供する他、この4月からはドラマ『好きなオトコと別れたい』(テレビ東京系)の主題歌「我愛你」を担当しています。

副業申請、有給休暇

メンバーのうちギターの矢野さん、ボーカルの大島さん、ドラムの平井さんは一般企業で働きながらバンドをやっているそうです。
会社への副業申請、ツアー時の有給休暇申請が欠かせません。

浪岡「最近は個人的なことをそんなに聞いてはいけないという風潮があるので、ある程度取りやすくはなってるみたいですけどね」

実は浪岡さん自身も、2年前までは働きながらバンド活動をしていたとか。

東大で培った音楽性

Penthouseは東京大学の音楽サークル「東大POMP」のOB中心で結成されたそうです。
その活動を「フリーバンド制みたいな」と表現する浪岡さん。

例えば「8月にディープ・パープルのコピーバンドをします」と発表されると、ハードロックのギターが好きな人、ハードロックのドラムが上手い人などが集まってバンドが出来上がり、そのライブが終わったら解散するということだそうです。

ジャンル、ライブの日程など自分の合うものに参加するというスタイル。
上手いプレイヤーは、ジャンルを問わず呼ばれたりして何バンドも加入することがあるんだとか。
ちなみに浪岡さんが好きなのはハードロック。

小堀「浪岡ってすごいぞ。あいつハードロックだけど、シティっぽいのもいけるね、みたいな感じで呼ばれるんだ?」

浪岡「要約するとそういう感じです。そこでハードロック以外にも、ブラックミュージックの要素だとかが培えたと思います」

ハードロックで育った浪岡さんは、ついついギターを歪ませたくなったり、ハードロックの熱さが出てしまうこともあったそうです。

みんなに聞いてもらうには?

Penthouseの音楽性について、小堀は「サウンドはR&B、ジャズやファンクっぽい中に、お洒落なポップさもある」と表現。

小堀「お洒落なのってシュンとスカしててクールに走りがちだけど、Penthouseはめちゃくちゃ盛り上がりますよね」

浪岡「僕らは悪く言えば迷走してるし、よく言えばいろいろチャレンジしてるって感じです」

まずバンドとしてシティポップ的なアプローチから始めたとのこと。
多くの人に聴いてもらうようになって、音楽的にどうしたらいいのかを常に探っていると続けます。

小堀「音楽はみんなに聴いてもらってナンボだし、不思議なもんで楽曲をオーディエンスが育ててくこともありますもんね」

浪岡「新しい人に聞いてもらうにはどういう曲を出したらいいのか?でも、それだけだと既存のファンが寂しく思ってしまいますし。そこが難しくもあり、面白くもあるところかなと思います」

初の全国ツアー

4月3日、ドラマ主題歌となった「我愛」がデジタルシングルでリリースされました。
タイトルの意味は中国語でI Love You。ドラマに沿った歌詞の内容にしたそうです。

浪岡「素直になれないというか、好きな気持ちはあるけど、それだけでは恋愛は上手くいかないよね、みたいなのを歌詞の中に落とし込みたいと思いました」

「男女のツインボーカルのバンドなので恋愛は表現しやすい」と続ける浪岡さん。

5月には台湾でのライブ。6月からは初の日本全国ホールツアー、『Penthouse ONE MAN LIVE TOUR 2024"Tapestry"』がスタートします。

浪岡「Penthouseの6人はもちろんですが、ホーン隊にも3人加わってもらって、コーラスもいつもやっていただいている2人を呼んで、結構な大所帯でライブさせていただこうと思っています」

ぜひライブに足を運び、その音楽性を楽しみましょう。
(尾関)