3月24日放送の『八木志芳の私たちは求めてる』(CBCラジオ)には、30代の男性から女性が多い職場でのコミュニケーションの取り方について相談が寄せられました。 「昔は人見知りだった」と自認しているパーソナリティの八木志芳が、知らないうちにできてしまう相手との距離感や対応策などアドバイスを送りました。

     

避けられない課題

30代の男性からの相談内容です。

「つい最近転職しました。転職先は工場なのですが女性が大半で、男性は部署の中に一部だけなので、工場内の食堂でお昼を食べていると、女性が多く座っていて、工場内で活躍していることを感じながらも、『僕みたいな男が…』となんか場違いに感じてしまいます。
声をかけられることがあったら、どう接したらいいか悩んでいます」

「このようなことで悩んでいる方が多いんだ」と八木。
とは言え、女性ばかりのコミュニティで居心地が悪くなる気持ちには「日本独特なことかもしれませんが、ありますよね」と同意します。

八木「男女逆転でもあると思います。男性ばかりの職場とかコミュニティで、女性が入っていくと、やはり男性社会的な感じで女性が排除されたりとか、取り扱ってもらえないというか、相手にしてもらえないとか」

職場の女性との距離

八木は、Aさんがこの女性ばかりの職場で皆と仲良くしていきたい、円滑にしていきたいと思うのなら「Aさんから積極的に声をかけていってほしい」とアドバイス。

八木「セクハラとか、誘っているんじゃないかと思われる、と思ってしまって躊躇しているかもしれないと思うんですけど…もっと手前のコミュニケーションでいい」

「おはようございます」「こんにちは」「今日は天気がいいですね」など、挨拶程度のコミュニケーションなら「気軽な言葉でいい」と八木。

八木「『今日は何か忙しいですね』くらいの一言を交わすか交わさないかでも、その職場のコミュニティって変わってくるんですね」

もし「誰かがしてきたら返そうかな」との待ちの姿勢でいたとすれば、あまりよくないと指摘します。その理由は、八木の人見知りの時代に思い知ったことでした。

八木「私もそうだったんですけど、人見知りでね。そういう人って『何考えているかわからない』ってなっちゃって、逆に声かけづらくなっていくんです。どんどんどんどん」

自分では「人見知りだから声をかけられないだけ」と思っていたそうですが、いつのまにか他人との距離が離れてしまったと振り返ります。

八木「まず、積極的に挨拶をするとか、笑顔でいるとかは、基本中の基本で大事かなと思う」

基本中の基本で十分

「Aさんは男性としてその職場に採用されているのですから、堂々としたらいいと思う」と八木。

八木「いまの自分の仕事をしっかりすればいいだけのこと。あとは誰かに会えばきちんと元気に挨拶をする、声をかけられたら返事をする、それだけでいい。
どう接したらいいのかって、基本中の基本で、声をかけられたらきちんと目を見て答える、笑顔でいる、それだけ」

もし踏み込んだ質問をされて、答えたくない内容であれば、のらりくらりと交わせばいいんです。慣れてきたら「自分からも積極的に声をかければいい」、男女逆の場合でも同じとのこと。

Aさんに「変に媚びる必要もなく堂々とコミュニケーションを取ってほしい」と促します。