今年の「母の日」は5月12日でした。 母の日頃の苦労を労い、感謝をする1日とされ、家庭をより温かくしてくれる日です。 しかしその一方で「母の日がつらいと」感じる方もいます。 5月13日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、母の日に対する思いについて、CBCアナウンサー光山雄一朗とアシスタントの三浦優奈、つボイノリオで語り合いました。

     

母の日がつらい

朝日新聞の記事によると、母の日に対してモヤモヤしたり、憂鬱を抱えたりと、つらいと感じる方がいるそうです。

母親との関係に悩みを抱えていたり、世の中感謝するのが当たり前という風潮に戸惑いがあったり、取り残された気分になる人がいるということです。
中には虐待を受けたり、住所を母親に知られたくないほどに母子関係で困難を抱えている人もいます。

当事者は「母の日を家族のことで苦しんでいる人がいることを知る日にしてほしい」と呼びかけているとのことです。

母子家庭の目線

実は光山自身、母子家庭で育ちました。
これに対して悲観的には考えておらず、育ててきてもらった感謝がある一方、中高時代は「父の日」を迎えると、世の中の空気とは違う自分がいると感じていたそうです。

光山「あの時の自分よりもつらい思いをされている方もいるんだな、とニュースに触れて感じましたね」

つボイは「こども側だけではなく、母親側も母の日に対する思いは様々」と指摘。

例えば母親になっても母性が持てなかった人や、母の日でさえもこどもから感謝してもらえない母親など、それぞれの立場によって母の日への思いは変わりそうです。

つボイ「母の日というのは多様化して考えていく日であってもいいかなと思いますけどね」

多様化する母の日イベント

つボイが提案する母の日の多様化はすでに進んでいるようです。

5月12日には母の日で苦しんでいる気持ちを共有するイベントが企画されました。
東京で行われたのが、母の日をつらく感じる人が集まって語り合うイベント「裏母の日」。
イベントの代表は「母の日をどう過ごしたらいいか、落とし所を見つけていきたい」と語っています。

また、母親がすでに他界している人にとって、この日は母の死を改めて実感させられる日でもあります。
そこで同じ境遇の人達が母の日のたびに感じる想いに焦点を当てたイベント「死んだ母の日展」が開催されました。
亡くなった母に送る母の日の手紙をオンライン上に展示し、感謝の思いなどを共有するイベントです。

このように多様化していく母の日の過ごし方。
さて、2024年の父の日は6月16日です。
あなたはどのような思いで過ごしますか?
(ランチョンマット先輩)