全国に起こっている話題を取り上げる『CBCラジオ #プラス!』のコーナー「日本全国にプラス」。 4月16日放送で取り上げたのは岐阜県関市です。関市は日本三大刃物産地に名をつらね、世界三大刃物産地にも挙げられています。 関市では今週末の4月20日と21日、毎年春を彩る『関まつり』が開催されます。光山雄一朗アナウンサーが関市観光協会の増田さんに電話で伺いました。

     

歴史ある祭り

関まつりはどんなお祭りでしょうか?

増田さん「江戸時代から関市の春日神社・神明神社・貴船神社で行われる例祭が起源のお祭りで、重要有形民俗文化財である加茂山車、浦嶋山車の素敵なからくりが地元の誇りとなっています。
そして、一番の見どころは、夜の街を美しく彩るあんどんみこしコンクールです」

このコンクールはどんなものですか?

増田さん「始まりは昭和4年頃、関市内の町ごとにあんどんみこしが作られるようになりました。そしてあんどんみこしパレードが行われるようになって、昭和26年には観光協会によってあんどんみこしコンクールが行われるようになりました。

そのコンクールでは各町内自治会が1年〜半年で制作したみこしが披露されます」

町ごとにアイデアを

みこしの大きさはどのくらいですか。

増田さん「大きいものだと、ねぶた祭より少し小さいくらい、2トンの重さのものもあります」

1年がかりで各町内ごとに違うみこしを作るのですか?

増田さん「はい、そうです。町内によって、規模、日数は異なりますが、ある町内では構想準備制作を1年かけて作るところもあって、その団体はみこしの制作期間は約4ヶ月ですが、ほぼ毎晩制作していると聞いています。

今年もどの団体も仕事が終わったあと集まって、夜遅くまでみこしを作り、あんどんみこしコンクールで優勝するために準備を進めています」

電飾がキラキラ

あんどんとは、夜に光るおみこしなんですね。

増田さん「ねぶた祭を想像していただくとイメージしやすいと思います。電飾もからくりもあります。

こどものあんどんみこしだと、みんなで練習してきた踊りや劇の披露も合わせてあって、私も楽しみにしています。大人のあんどんみこしは、仕掛けがすごく毎年アイデアがあって、電飾がキラキラしていてきれいですし、担ぎ手のみなさんの息の合った魂の叫びが見る人々に感動を与えてくれます」

仕掛けのアイデアはどんなものがありましたか?

増田さん「去年、関市のゆるきゃらで“はもみん”というのがいて、“はもみん”が黒ひげ危機一髪のように刃物を刺されると上に飛び上がるような仕掛けがあって、それを見て驚いたことを覚えています」

町内ごとですとトータルで何基くらいになるのでしょう?

増田さん「今年は18基になります」

どぶろく横丁

他にどんな企画があるのでしょうか?

増田さん「会場内でどぶろく横丁という企画があります。
関市をはじめとする中濃地域のどぶろくの生産者の方々がどぶろくを地域の特産品として販売、PRして、地域産業の振興をはかるために企画したイベントです。

地酒やクラフトビールも楽しめて、飲食スペースもありますので、会場で飲むことも可能です。4月20日、12〜21時になります」

関市に行く方におすすめのスポットを教えてください。

増田さん「関市は刃物の町として知られています。古来から伝わる匠の技を紹介している関鍛冶伝承館がおすすめです。神明温泉の湯元 すぎ嶋という秘湯。関市には昔刀鍛冶職人が多くいたところから、精のつくおいしいうなぎ屋さんが何軒もあります」

あんどんまつり、お酒、温泉、食べ物と揃っていて、ぜひ一度行ってみたいものです。
(みず)