広島県内の企業の倒産件数が昨年度、170件を超え、最近の4年間で最も多くなったことが、民間の調査会社のまとめでわかりました。

帝国データバンク広島支店によりますと、2023年4月から2024年3月までの1年間で、県内企業の倒産件数は176件でした。

前の年より40パーセント以上増加し、2020年度以降、最も多くなりました。

負債総額はおよそ389億円で、2017年度以降、最多になりました。

業種別では「小売」が46件と最も多く、続いて「建設」が45件でした。

原因としては、「販売不振」の割合が9割近くになりました。

帝国データバンクでは、「中小・零細企業の多くは、賃上げ原資の確保が容易でなく、借入金の返済など業績の圧迫要因が複合的に絡まっている」としています。