子どもたちにしっかり観察してもらうため、先生たちも真剣です。学校の教材用に、さまざまな動物や植物を提供するバザールが、広島県東広島市で行われました。

カブトガニやメダカ・イモリにさまざまな植物の苗などずらりと並んだ動植物はおよそ170種類。広島県内の高校や大学、安佐動物公園などから集められました。引き取り手は、県内の小中学校の先生です。

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県教育センターが主催する「教材生物バザール」は、児童や生徒に生き物に愛着や好奇心を持ってもらおうと行われていて、ことしで27回目です。飼育や栽培の方法を先生たちに紹介したうえで、無償で提供されます。

広島県立教育センター 中島純平 さん
「いまICTが充実していますが、実際のものと画面のものでは違いますので、ぜひ実際の物を見て児童・生徒さんが興味を持っていただければと思います」

隈元大樹 記者
「今回の目玉はこちら、フクロモモンガです。人なつっこい性格が特徴だということです」

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先生たちは真剣な表情でお目当ての生物を探していました。

小学校の先生
「5年生の授業でメダカの卵のふ化の授業があり、観察したいのでいただきに来ました。自分から探しに行くのは難しいところもあるので、こんなにいろんな種類の物があって、自分の勉強にもなるのでとてもうれしいです」

中学校の先生
「1年生の先生なんですけれども、昆虫の節とかカラダの話となると、実物がないとイメージがしにくいと思ったので、その中でかっこいい感じの生き物だったら女の子とかも拒否感がないかなと思い、この2匹を選びました」

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出品された生物は多くが引き取られ、県内の小学校や中学校の学習で役立てられます。