広島県呉市にある海上保安大学校の学生が14日、端艇(たんてい)を漕いで39キロを走破する1泊2日の訓練に出発しました。

訓練に挑むのは、海上保安大学校に先月、入学したばかりの本科の学生64人です。この訓練は、学生の気力や体力を鍛えるために1953年から実施しています。

訓練に使用するのは「カッター」より一回り大きい「ピンネス」と呼ばれる全長およそ9.5メートルの端艇です。新入生にとっては初めてとなる本格的な訓練で、長さ4.3メートルのかいを漕いで、2日かけて往復およそ39キロを走破します。

学生たち
「同期と協力することや、うまく指揮をとるということを今後の生活や幹部海上保安官になった際にも活かしていきたいと思います」
「バーベキューを予定しているので、同期との絆がより深まる機会となると思うので楽しみです」

学生たちは、食料などを積み込んだ後、3艇の端艇に乗り込み、先輩たちに見送られ、学校前の桟橋から出航しました。

14日夕方には上黒島に到着し、1泊した後、15日に学校に戻るということです。