バイデン政権では3回目となる、アメリカの臨界前核実験実施に抗議して、20日、広島の平和団体が座り込みを行いました。

RCC

原爆慰霊碑前での抗議に参加したのは、11団体からなる核兵器廃絶広島平和連絡会議の59人です。

RCC

広島県被団協 箕牧智之 理事長
「被爆者は煮え湯を飲まされたような感じで、わたしは自分の頭が割れるほど興奮して腹立たしい思いがしています。岸田総理にはアメリカに対して苦言を申し入れるべきです」

アメリカ政府は、「5月14日にネバタ州で臨界前核実験を実施し成功した」と明らかにしています。

松井市長は、バイデン大統領宛てに抗議文を送付していますが、日本政府は、「核爆発を伴わない臨界前核実験は、CTBTに抵触しない」と述べるにとどめています。

G7広島サミットから1年となるこのタイミングでの実験に、箕牧理事長は憤りを隠せません。

広島県被団協 箕牧智之 理事長
「1年前にあったことが、もう真反対のような状態で。(1年前のバイデン大統領は)『核兵器はこれから無くしていかにゃいけん』というような発言だったと思いますが、その端からもう実験をするんですか? サミットってただのセレモニーだったんですか?」

連絡会議は今後、抗議文をアメリカ大使館に郵送することにしています。