華為技術(ファーウェイ)はスペインのバルセロナで2月26日から29日まで開催された移動通信業界最大の催しの「MWC Barcelona 2024」の会期中、移動体通信事業者や関連企業の国際業界団体であるGSMAが設立したGSMAファウンドリー(GSMA Foundry)から産業協業賞を授与された。ファーウェイはまた、ソリューションプランや製品を紹介するなどで中小零細企業を含め産業全体の「デジタルインテリジェンス化」を推進する強い意欲を示した。

電気通信業界全体への貢献が評価される

GSMAファウンドリーは、GSMAが設立した異業種コラボレーションとビジネス発展のための枠組みだ。責任者のリチャード・コックル氏はファーウェイの2023年における世界の業界に対する実績を、「グリーン電気通信ネットワーク、5Gの新たな通話など多くの新分野における能力により、産業パートナーシップの促進、協力の懸け橋の構築とシナジー効果の創出、産業の共同成長と革新の推進で大きな貢献をした」と評価した。

特に評価されたのは、太陽光発電の有効活用やシステムのスマート化や高効率化で、電気通信業界の「炭素排出ゼロ化」を後押ししたことや、音声通信でスマート翻訳や機器への指示、ビジネス向け速記などを実現して、個人向けには音声映像通信の新たな体験をもたらし、企業向けにはコミュニケーション効率を高めることでビジネスを後押ししたことが評価された。


零細企業も漏れなく「デジタルインテリジェンス化」推進

ファーウェイは「MWC Barcelona 2024」の会期中に、中小零細企業を含め産業の「デジタルインテリジェンス化」を推進する強い意欲を示し、その方向性を紹介した。ソリューションプランを示した分野は国家クラウド2.0、スマート都市、スマート教室3.0、医療技術のデジタル化、デジタルコア、スマート工場、スマート空港での光感知によるセキュリティー処理や次世代型統合ネットワーク、さらに鉄道敷地やスマート交通システム、石油やガスのパイプラインの安全確保などだ。

ファーウェイはさらに、中小規模の顧客に対しては、費用対効果が良好で差別化もされており、有効に使える開放的で簡易型のソリューションプランを構築と説明。さらに零細事業に向けても、用途が極端に複雑ではないことを念頭に、「買いやすく売りやすく、導入しやすく維持しやすく、学びやすく使いやすい」特長を持つファーウェイ坤霊(HUAWEI eKit)の新製品を発表した。分野としては中小規模のオフィスやビジネスホテル、中小規模の教育組織、小売店舗、診療所、商業不動産関係、飲食店などを念頭に置いているという。(翻訳・編集/如月隼人)