Pete Schroeder

[ワシントン 6日 ロイター] - パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は6日、米金融規制当局が大手銀行を対象とした資本要件引き上げ案を大幅に変更するとの見通しを示した。

下院金融委員会で行った証言で、昨年7月に公表した国際的な銀行資本規制「バーゼル3」の最終化案について金融当局が見直しを開始したと説明。同案による負担や経済的影響に関する業界の反発を承知しているとし、「提案に広範かつ実質的な変更が加えられるとみている」と述べた。

さらなるフィードバックを得るため、新たな提案を行う可能性も排除しなかった。そうなれば大幅な遅れが生じ、次期政権にずれ込む可能性もある。

ロイターは先に、米金融規制当局がバーゼル3最終規則で義務付ける資本の上乗せ幅を大幅に圧縮する見込みだと報じていた。

パウエル氏は見直しの初期段階にあるとして具体的な変更点への言及は控えた。ただ、銀行に長期債発行拡大を義務付ける計画など、この取り組みと接点のある別の規則策定についても再検討が必要になる可能性があるとした。