Miho Uranaka

[東京 29日 ロイター] - パナソニック ホールディングスは29日、傘下で車載部品を手掛けるオートモーティブシステムズを米投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントが投資助言を行うファンドに売却することで合意したと公表した。

パナソニックHDとアポロがパートナーになることを目的にオートモーティブシステムズ株をファンドが間接的に全株式を保有する会社Star Japan Acquisition(SJA)に譲渡する。パナソニックHDはSJAの持ち株会社株20%を取得する。規制当局の承認などの条件等を満たすことを前提に、売却完了は2024年度末を予定している。

パナソニックHDは昨年11月、オートモーティブシステムズを、アポロへ売却することで基本合意したと発表。2024年3月末までの正式契約を目指し協議するとしていた。

電動車への急激な移行で継続的な投資が必要となる中、アポロとの共同パートナーシップにより大規模かつ新たな資金調達の機会を得るとし、将来の株式上場も視野に入れる。事業売却は、パナソニックHDが進める事業ポートフォリオの見直しの一環で、電気自動車向け電池などへの戦略投資に経営資源を集中する方針を示している。