[ロンドン 4日 ロイター] - ロシア連邦独占禁止局(FAS)は4日、米アップルに対し、国内のアップル端末ユーザーが銀行や決済サービスを利用する場合に制限がある理由を説明するよう書面で通知したと明らかにした。

FASはこの2年に、アップルがモバイルアプリ市場とアプリ内決済での圧倒的シェアを乱用しているとして約2600万ドルの罰金を科している。

FASは、ロシアの大半の銀行がアップルのアップストアから削除されていると指摘。アップストア以外からアプリをインストールすることはできないため、サービスが利用できないとし、「アップルの行為に独占禁止法違反の兆候がある。FASはアップルに対し、この問題に関する詳細な見解を提出する必要があると書面で通知した」と述べた。

アップルは3月、欧州連合(EU)の「デジタル市場法(DMA)」に対応し、欧州でアプリ開発者が同社のアプリ市場を経由せず直接消費者に販売することを認めると発表している。