Selena Li

[香港 9日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングスは、中国経済の先行き不透明感が続く中でも、同国で富裕層向け事業をさらに拡大する計画。同社幹部が明らかにした。

昨年再開したインドの富裕層向け事業も拡大する。

HSBCの富裕層部門を担当するヌーノ・マトス最高経営責任者(CEO)は「中国本土の富裕層向け事業を始めたときに期待していたことを確認しつつあり、そのため拡大モードにある」と述べた。

2021年以降約1700人を採用しているが、年内に1900人に増やし、25年までに3000人を目指すとした。

「中国では将来のために投資している。中国は忍耐と粘り強さが要求される市場だ。中国の(富裕層と個人向け)事業では既に多くの部門で利益が出ている」と述べた。

インドについては、 昨年7月に富裕層向け事業を再開してから約50人のマネージャーと投資カウンセラーを採用したと説明し、「(事業成長の)スピードという点ではインドは本当に勢いがある」と述べた。