[トリノ(イタリア) 10日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は10日、イタリアで中国車を生産することになれば、同社は工場閉鎖などいくつかの厳しい決断を迫られる可能性があると述べた。

イタリア政府は、国内の自動車生産台数を増やす取り組みの一環として、米テスラのほか、奇瑞汽車を含む複数の中国メーカーと協議中だと明らかにしている。

タバレス氏は当地で行われたイベントで「中国の競争を(国内に)導入するなら、不人気な決断が下される可能性に責任を負うことになる」と指摘。

おそらくステランティスの市場シェアは縮小し、販売台数は減少するとした上で、「そうなれば現状の工場数は不要になるかもしれない。戦う用意はあるが、戦いには犠牲が伴う」と述べた。

一方、同社がイタリア撤退を計画しているとの観測は「フェイクニュース」だと述べた。