Shiho Tanaka

[東京 19日 ロイター] - 19日の東京市場で、株安、円高、債券高が進んでいる。日経平均株価は一時前営業日比1300円超安の3万6700円台に下落、ドルは朝方の154円後半から約1円下落し、全面リスクオフの展開となった。市場では、イスラエルがイランの拠点を攻撃したとの報道が話題となっている。

きょうの東京株式市場は、取引開始から軟調な展開だった。米連邦準備理事会(FRB)当局者のタカ派発言などを受けて利下げ観測が後退し、ハイテク株などを中心に売りが出た。

午前10時台になると日経平均は下げが加速し2月9日以来の3万7000円割れとなり、午前11時25分には前営業日比1300円超安の3万6733円まで下落した。

ABCニュースなど複数のメディアは、イスラエルのミサイルがイランの拠点を直撃したなどと伝えた。イランの国営メディアによると、複数の都市で航空機運航が停止している。

日経平均は、同1260円89銭安の3万6818円81銭で午前の取引を終えた。

ドル/円は介入警戒感がくすぶる中、米金利の上昇に伴い朝方は154円後半で推移していたが、午前11時20分ころには朝方の高値から1円ほど安い一時153.63円まで下落した。

国債先物中心限月6月限は前営業日比12銭安の144円29銭と反落して寄り付いたが、同50銭超高の144.92円まで急反発した。10年債利回り(長期金利)は同4.0ベーシスポイント(bp)低下し0.825%で推移している。