[30日 ロイター] - 米ファストフードチェーン大手マクドナルドが30日発表した第1・四半期決算は、利益が市場予想を下回った。予想割れは2年ぶり。パレスチナ自治区ガザでの戦闘を受け、中東などで広がっている不買運動の影響が響いた。

調整後1株利益は2.70ドル。市場予想は2.72ドルだった。

デジタル関連投資や再編絡みの費用が圧迫し、販売・一般管理費用は10%増加した。

世界既存店売上高は1.9%増と、4四半期連続で伸びが鈍化した。LSEGによると、アナリストは2.35%増を予想していた。

米既存店売上高は2.5%増。前年同期の12.6%増から大幅に減速し、市場予想の2.55%増を小幅に下回った。

日本、中南米、欧州での売上高は増加したものの、2023年総売上高の10%を占めた国際開発ライセンス市場部門の売上高は0.2%減少し、全体を圧迫した。市場予想は0.98%増だった。

マクドナルドや米スターバックスなどの欧米ブランドは、イスラエル軍によるガザでの軍事行動を受け、抗議やボイコット運動に直面している。