Jonathan Stempel

[シアトル 30日 ロイター] - 米国のマネーロンダリング(資金洗浄)防止法違反で起訴された大手暗号資産(仮想通貨)交換所バイナンスの創業者で前最高経営責任者(CEO)の趙長鵬(チャンポン・ジャオ)被告に対して、シアトルの連邦地方裁判所は30日、禁錮4月の判決を下した。

仮想通貨交換所の元経営者としては3月にも、詐欺などの罪に問われたFTXトレーディング創業者のサム・バンクマンフリード被告が禁錮25年の判決を受けている。

趙被告について検察側は禁錮3年を求刑。弁護側は執行猶予を求めていた。

連邦地裁の判事は、趙被告がバイナンスの成長や収益を米国の法令順守よりも優先したと指摘。「いかなる規制でも確実に守れるだけの手段や資金力、人的資源を有しながら、その機会に実行しなかった」と述べ、判決を言い渡した。

趙被告は判決を聞いても特に目立った反応は見せなかった。