Eva Mathews

[1日 ロイター] - 英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が1日発表した第1・四半期決算は、1株利益と売上高がいずれもアナリスト予想を上回った。また、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)ワクチンと特殊なエイズウイルス(HIV)ワクチンの旺盛な需要を背景に、通期調整後1株利益予想を従来の6─9%増から8─10%増に上方修正した。

第1・四半期の1株利益は0.431ポンド、売上高は73億6000万ポンドで、アナリスト予想はそれぞれ0.373ポンドと70億7000万ポンドだった。

通期売上高の伸び率は従来予想レンジ5─7%の上限を見込んだ。ただ売上高の伸びは下半期に鈍化するとみている。

エマ・ウォルムズリー最高経営責任者(CEO)の戦略はワクチン、がん、感染症と、HIV分野における長時間作用型治療薬と予防療法への移行に重点を置いている。この戦略は奏功しており、2025年以降、12種の新薬を投入する準備を進めている。

最近発売した60歳以上向けのRSVワクチン「アレックスビー」や骨髄線維症治療薬「モメロチニブ」などの販売が2024年初頭以降好調で、ぜんそく薬「テリルジー」の売り上げも予想を上回っている。