Tatiana Bautzer

[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米金融機関のボーナスは今年、株価上昇と投資銀行業務の持ち直しに伴って回復しそうなことが、金融機関の報酬に関する企業ジョンソン・アソシエーツのリポートで明らかになった。

社債発行が過去最高水準に達していることから、特にこの分野のバンカーのボーナスは今年15─25%と高い伸びが予想される。

新規株式公開(IPO)も回復しており、株式引き受け業務を行うバンカーのボーナスも10─20%増えそうだ。

ジョンソン・アソシエーツの創設者アラン・ジョンソン氏は「ウォール街のほぼ全ての分野で報酬が増えている。米国の選挙と世界的な紛争に起因するリスクはあるが、今年は好調な年になりそうだ」と述べた。

もっとも、投資銀行業のボーナスはピーク時の2021年には遠く及ばず、21年を上回っているのはプライベートエクイティだけだとジョンソン氏は説明した。

債券・株式の取引高が増えているため、債券トレーダーのボーナスは10─20%、株式トレーダーは5─15%増える見通し。資産運用会社とヘッジファンドの社員は5%増と見込まれている。