[9日 ロイター] - カーボンフリーエネルギーの生産・供給を手がける米コンステレーション・エナジーは、既存の原子力施設に次世代型のプラントを設置することを検討している。データセンターなどからの電力需要の高まりに対応する狙いだ。複数の経営幹部が9日明らかにした。

同社によると、新たな小型モジュール原子炉や他のエネルギー技術を投入し、消費量が大規模な顧客向けに電力を供給する考え。ジョセフ・ドミンゲス最高経営責任者(CEO)は「現在存在しないサイズとスケールで幾つかのプロジェクトを推進することに関心を持っている。われわれが目指しているのは、今後必要になる相当規模の電力を供給する契約を遂行することだ」と述べた。

生成人工知能(AI)など新しい技術を支えるデータセンターは、コンピューターの処理や冷却に膨大な電力が必要で、米国各地では休止していた発電所が次々に再稼働している。電力事業者も需要見通しを引き上げ、設備投資を増額しているところだ。

同社がこの日発表した第1・四半期の調整後1株利益は1.82ドルで、LSEGのデータに基づくアナリスト予想の1.38ドルを上回った。

原子力発電量が増加したことや、インフレ抑制法に絡む税額控除が追い風となった。

ただ売上高は前年同期比18.5%減の61億6000万ドルで、アナリスト予想の78億5000万ドルにも届かなかった。