[ニューヨーク/ロンドン 13日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが大半の主要通貨に対し下落した。今週発表される主要な米経済指標でインフレと景気の鈍化が示されるとの見方が広がっている。

ロイター調査によると、15日に発表される4月のコア消費者物価指数(CPI)は前月比0.3%上昇となり、前月の0.4%から伸びが鈍化すると予想されている。

ロンドンのRBC GAMのポートフォリオマネジャー、カスパル・ヘンス氏は、第2・四半期の景気動向は多少変化しており、先週の失業保険申請件数が示唆するように雇用の伸びが鈍化するとドル高の勢いは弱まる可能性があると述べた。

主要通貨に対するドル指数は0.11%安の105.20。ユーロ/ドルは0.16%高の1.0788ドルとなった  

バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、CPIの伸び鈍化や弱い小売売上高・鉱工業生産はドルの重しとなるだろうと述べた。  

市場がインフレの鈍化を予想する一方、米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長は13日、物価圧力の緩和が明らかになるまで、金利据え置きを支持すると述べた。 

ドル/円は0.26%高の156.20円と、5月2日以来の高値となった。ドルは日本当局による2度の為替介入とみられる動きで5月初めに3%下落したが、再び上昇している。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.69%高の6万2713ドルとなった。

ドル/円 NY終値 156.20/156.22

始値 155.86

高値 156.28

安値 155.70

ユーロ/ドル NY終値 1.0788/1.0791

始値 1.0781

高値 1.0806

安値 1.0782