[ソウル 28日 ロイター] - 韓国の市場監督当局、金融監督院(FSS)の李卜鉉院長は28日、先月発表した国内企業への外資誘致策に加え、さらなる企業改革措置を発表すると表明した。

李委員長は、金融機関や大使館、経済団体などの関係者が参加する会合で講演し、「健全で公正な金融環境を育成することで経済に貢献すると同時に、投資先としての韓国の魅力を高めることを目指している」と述べた。

「これは、韓国企業が財務の健全性と業界見通しによって適正に評価される市場慣行を推進することを意味する。この目的を達成するため、政府の企業価値向上プログラムをさらに発展させ、洗練させていく」と述べた。

韓国当局は今年2月、韓国株の低評価を意味する「コリアディスカウント」の是正に向け、低い株価評価の上場企業に株主還元拡大策の報告を求めるなどの改革案を発表。「企業価値向上プログラム」と呼ばれる改革案の下、政府は株主還元拡大とガバナンス改善に向けた企業の自主的な取り組みを奨励・支援すると説明した。