[パリ 31日 ロイター] - フランスは、ロシアの侵攻を受けているウクライナに数百両の旧型装甲車と地対空ミサイルを提供する。ルコルニュ国防相が31日、仏紙ラトリビューンのインタビューで明らかにした。

ウクライナのゼレンスキー大統領と会談したマクロン仏大統領に新たな支援策の準備を要請されたという。

同相は「ウクライナ軍は非常に長い前線を防衛しなければならず、それには装甲車が必要だ。装甲車は部隊の機動性に不可欠であり、ウクライナが要望していた」と述べた。

来年初めまでに数百両のVAB装甲車(装輪式装甲兵員輸送車)を提供することを検討していると述べた。

フランス軍は、1970年代後半に運用を開始した数千両のVAB装甲車を、新型のマルチロール兵員輸送車に徐々に置き換えている。

ルコルニュ氏によると、フランスはこのほか、すでにウクライナに提供されたミサイルシステム「SAMP/T」用の地対空ミサイル「アスター30」を新たに提供すると述べた。

アスター30は射程120キロで戦闘機、無人機、巡航ミサイルを迎撃することができる。

ルコルニュ氏は、ロシアは特に民間人や民間インフラへの攻撃を強化しているため、ウクライナはより優れた地上防空を緊急に必要としていると述べた。