Florence Tan

[シンガポール 1日 ロイター] - 原油先物価格は1日のアジア市場序盤の取引で小反落している。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非OPEC加盟国で構成する「OPECプラス」の減産で供給が逼迫するとの観測を背景に堅調さは続いている。

0017GMT(日本時間午前9時17分)時点で北海ブレント先物は0.17ドル(0.2%)安の1バレル=86.83ドル。先週は2.4%上昇した。

米WTI先物は0.11ドル(0.1%)安の83.06ドル。先週は3.2%上昇。

復活祭休暇で休場の国もあり、取引は低水準になる見通し。

北海ブレント先物とWTI先物は3月も上昇し、3カ月連続の上げとなった。OPECプラスが減産を6月末まで延長すると決定したことを受け、北海ブレント先物は3月中旬以降85ドルを上回っている。

ロシアのノバク副首相は29日、第2・四半期は石油の輸出よりも生産の削減に重点を置くことを決めていると表明した。OPECプラス内で減産を均等化することが目的だとしている。

ドローン(無人機)攻撃によりロシアの複数製油所は稼働が停止しており、輸出減少が見込まれる。