Jeff Mason Trevor Hunnicutt Michael Martina

[ワシントン 11日 ロイター] - バイデン米大統領と岸田文雄首相、フィリピンのマルコス大統領は11日、ホワイトハウスで初の3カ国首脳会談を開き、南シナ海で威圧的な行動を強める中国への対応などについて協議した。

バイデン氏は冒頭、米国とフィリピンが1950年代に結んだ相互防衛条約の下、フィリピンが南シナ海で武力攻撃を受けた場合、米国は対応する義務があると言明。

「日本とフィリピンの防衛に対する米国の決意は揺るぎない」と強調した。

中国は周辺国の経済水域を含む南シナ海のほぼ全域について領有権を主張しているほか、東シナ海でも海洋進出を進める。

3カ国首脳は声明で「われわれは、南シナ海における中国の危険で攻撃的な行動に対する深刻な懸念を表明する。また南シナ海における埋め立て地の軍事化と不法な海洋権益の主張に懸念を抱いている」と表明した。

米国は来年にインド太平洋地域で沿岸警備隊の共同パトロールを計画しているほか、合同海上演習も行う方針。

中国外務省の毛寧報道官は12日の会見で声明は「不当な中傷攻撃」に相当すると述べた。同省の高官は日本の外交官に対し、深刻な懸念と強い不満を表明した。