Arshad Mohammed Simon Lewis

[ワシントン 11日 ロイター] - 米国務省高官は11日、スダニ・イラク首相の来週の訪米について、両国の安全保障・防衛関係が重要な議題になるが最重要事項ではないと明らかにした。

両国はイラクに駐留する米主導有志連合軍の撤収について協議しているが、高官は経済関係にスダニ氏訪米の主眼があると説明した。米国滞在中にバイデン大統領やオースティン国防長官、ブリンケン国務長官と会談する見通し。

スダニ氏は1月、イラクに駐留する有志連合軍の秩序ある交渉に基づいた早期撤収を望むと表明。米軍の存在が原因で、パレスチナ自治区ガザにおける戦争の余波がイラクに及びやすくなっているため。

高官は、スダニ氏の訪米が経済関係のほか、教育や環境、米国の開発支援に主眼を置くとの見通しを示したが、詳細には踏み込まなかった。

「われわれは両国関係とその将来的な方向性についてあらゆる議論をするつもりだ」と語った。