ロシアが自制呼びかけ、イランと電話協議 イスラエル攻撃受け
4月14日、ロシア外務省は、イランによるイスラエルへの攻撃に強い懸念を表明し、全ての当事者に自制を求めた。写真はロシアの国旗。米ニューヨークの総領事館で2021年8月撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)
(ロイター)
[モスクワ 14日 ロイター] - ロシア外務省は14日、イランによるイスラエルへの攻撃に強い懸念を表明し、全ての当事者に自制を求めた。イスラエルとパレスチナの紛争が解決されるまで緊張の高まりが続くとも指摘した。
声明で「(中東)地域におけるさらなる危険なエスカレートに極めて強い懸念を表明する」とした上で「全ての関係者に自制を求める」と述べた。
また、イランが今回の攻撃を自衛権の範囲内で行ったとしていることに言及した。ロシアはシリアにあるイラン大使館周辺がイスラエルによるとみられる攻撃を受けたことを非難していたが、イランによるイスラエル攻撃は非難しなかった。
イランと緊密な関係にあるロシアは、イスラエルによる大使館攻撃に対処する国連安全保障理事会での取り組みを西側が妨害したと主張した。
また「われわれはパレスチナとイスラエルの紛争地帯など中東における多くの未解決の危機が、緊張の高まりにつながると繰り返し警告してきた」と述べた。
ラブロフ外相は14日、イランのアブドラヒアン外相と電話協議した。ロシア外務省は協議に関する声明で「地域情勢のさらなるエスカレートと新たな危険な挑発行為は、緊張の高まりにつながる恐れがある」と述べた。