Jeff Mason Ahmed Rasheed Samia Nakhoul

[ワシントン/バグダッド/ドバイ 14日 ロイター] - イランによるイスラエルへの報復攻撃について、トルコ、ヨルダン、イラクの当局者は14日、イランがドローン(無人機)やミサイルの攻撃でイスラエル側に大規模な死傷者が出て対立が激化するのを避けるため、13日の攻撃の数日前に広い範囲で事前の通告を行っていたと明らかにした。ただ米国は事前通告がなかったとしており、見解が食い違っている。

イスラエルでは今回の攻撃で女児1人が重症を負うなど被害が発生したが、イランが発射したドローンやミサイル数百発の大半はイスラエル領土に到達する前に撃墜された。

イランのアブドラヒアン外相は14日、イスラエルへの空爆について近隣諸国と米国に対し、大規模な被害を避けられるように攻撃の72時間前に通告を行ったと説明。トルコ外務省は攻撃前に米国とイランの双方と連絡を取っていたと認めた。

イラク、トルコ、ヨルダンの各国当局者によると、イランは攻撃について事前に警告を発し、攻撃の詳細についても一部伝えていたという。

しかし米バイデン政権の高官はアブドラヒアン氏の発言を否定。米政府はスイスの仲介でイランと接触したが72時間前の通告はなく、イラン政府が米国にメッセージを送ったのは攻撃が始まった後だったと述べた。