Ali Sawafta

[ラマラ(ヨルダン川西岸) 15日 ロイター] - イスラエル軍が占領するヨルダン川西岸で15日、ユダヤ人入植者の襲撃でパレスチナ人2人が死亡した。数時間前にはイスラエル軍が北部ナブルスを急襲し、17歳のパレスチナ人が死亡した。当局者らが明らかにした。

西岸では暴力が激化しており、12日以降にイスラエル軍やユダヤ人入植者の襲撃で死亡したパレスチナ人の数は8人となった。

2人の死者が出たナブラス近郊アクラバの町長によると、入植者約50人が住民を襲撃し、若者に向けて発砲。負傷者も出た。イスラエル軍兵士も現場にいたが傍観していたという。

イスラエル軍はこの事案を調査すると述べた。

同軍のナブラス急襲について、イスラエル国境警察の報道官は、容疑者を逮捕するために覆面警官と兵士が作戦を実施し、爆発物を投げたパレスチナ人を射殺したと釈明した。

先週末には 数百人のユダヤ人入植者が西岸の中心都市ラマラの近くにあるパレスチナ人集落を襲撃。道路を封鎖して家屋や車に放火し、民間人に向けて発砲したと医療関係者などが明らかにしている。

イスラエル当局は、西岸で行方不明となった14歳のイスラエル人が13日に遺体で見つかったことが暴力激化のきっかけになったとしている。