[19日 ロイター] - 来日中のトーマスグリーンフィールド米国連大使は19日、対北朝鮮制裁を監視する国連安全保障理事会の専門家パネルが事実上廃止になることを受け、制裁の実施を確実にする新たな方法を来月までに見つけたいと表明した。

米国とパートナー国は専門家パネルに代わる国連内外の複数の選択肢を検討しているという。

パネルの任期を延長する安保理決議案は先月、ロシアが拒否権を行使したため否決された。

現在のパネルの任期が切れる4月末までに代替措置を打ち出せるかとの質問に対し、「来月から始めるのが望ましいが、早くできるかは分からない」と指摘。事務総長の権限で対処する方法も模索していることを明らかにした。

また「国連以外の選択肢も検討している」とし、主要7カ国(G7)の支援を受けることや、シンクタンクや研究機関と協力することもあり得るとの認識を示した。

パネルの仕事を複数のチームが代わりに行うことも視野に入れていると述べた。「選択肢はひとつとは限らない。必要な情報を得るために2つか3つの選択肢を検討する可能性がある」と説明した。