Simon Lewis

[上海 25日 ロイター] - 中国を訪問中のブリンケン米国務長官は25日、上海市トップの陳吉寧・市党委書記と会談し、中国に進出している米国企業に公平な競争の場を提供するよう求めた。

国務省報道官によると、ブリンケン氏は会談で中国の「貿易政策と非市場的経済慣行」に懸念を表明。「米国は中国との健全な経済競争と、中国で活動する米国の労働者・企業にとって公平な競争の場を求めていると強調」した。

中国外務省報道官は定例会見で「中国は常に市場原理に沿って経済・貿易分野の協力を進めている」とし「中米の経済・貿易関係の健全で着実な発展に向けた望ましい環境をつくるため、米国側が公平な競争を尊重し、WTO(世界貿易機関)のルールを守り、中国と協力することを望む」と述べた。

ブリンケン氏は上海で企業経営者や米中の学生とも意見交換を行った。

同氏は26日に北京に向かい、王毅外相と会談する予定。習近平国家主席とも会談するとみられている。