[ジャカルタ 2日 ロイター] - インドネシア統計局が2日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.00%上昇した。上昇率は3月の3.05%からやや鈍化し、中央銀行の目標値である1.5─3.5%の範囲内に収まった。

収穫期が始まり、食料品価格の上昇が和らいだことが背景にある。ロイターの調査によると、エコノミストは3.06%と予想していた。

食品価格と政府管理価格を除くコアインフレ率は、4月は前年比1.82%となり、3月の1.77%からわずかに加速。変動の激しい食料品の価格上昇率は9.63%で3月の10.33%から鈍化した。

インドネシアのインフレ率は2023年半ば以降、中銀の目標圏内に収まっている。それでもインドネシア中央銀行は先週、米国の金融緩和の時期やウクライナとガザ地区での戦争を巡り世界的に不確実性が高まる中、通貨ルピアを支えるため政策金利を引き上げた。

市場のリスクオフ心理を背景に、ルピアは対ドルで4年woぶりの安値まで下落している。