[オスロ 3日 ロイター] - ノルウェー中央銀行は3日、予想通り主要政策金利を4.50%に据え置いた。インフレ抑制のための引き締めスタンスを想定より若干長く維持しなければならない可能性があると指摘した。

中銀は前回3月の会合で、年内の利下げが1回で、時期は9月との見方を示していた。今回は新たな見通しを示さなかった。次回の予測発表は6月20日。

中銀は声明で「これまでのデータは、金融引き締めのスタンスが以前想定していたよりも幾分長く必要となる可能性を示唆している」と述べた。ただ4.5%という政策金利は妥当な期間内にインフレを目標に戻す上で十分高いとの見解を改めて示した。

前回会合以降、インフレ率は予測を若干下回って推移し、経済活動と賃金の伸びは若干高めだと指摘。「同時に海外の金利見通しが上昇し、通貨クローネは想定をやや下回っている」と述べた。

クローネ安や海外でのインフレ再燃の兆しを受け、アナリストの間ではノルウェー中銀が利下げが先伸ばしするとの見方も出ていた。

バーチェ総裁は会見で、利下げを開始する時期はまだ決めていないと述べた。