[ニューデリー 7日 ロイター] - インド選挙管理委員会は7日、モディ首相率いる与党・インド人民党(BJP)が投稿したアニメーション動画を削除するよう米交流サイトのXに命じた。

動画は野党・国民会議派が他の少数民族などを犠牲にしてイスラム教徒への福祉拡大を計画していると非難する内容。国民会議派はこの動画が経済的に不利な環境にある集団間の敵意をあおると批判していた。

選管は動画が選挙規定に違反しているとして削除を命じた。

BJPはヒンズー至上主義を掲げており、3期目を目指すモディ氏も最近の演説で、イスラム教徒を「侵入者」呼ばわりし、国民会議派が多数派のヒンズー教徒の富をイスラム教徒に分配すると述べていた。

国民会議派はそうした選挙公約はしていないと反論している。

Xは現時点でコメントを出していない。

動画は国民会議派の指導者であるラフル・ガンジー氏が「イスラム教徒」と書かれた大きな卵からかえったひなに「資金」を与え、このひなが経済的に不利な環境にある他の集団の名前が書かれた卵を巣から落とす内容となっている。