Panu Wongcha-um Panarat Thepgumpanat

[バンコク 8日 ロイター] - タイのセター首相は7日、年末までに大麻を再び規制薬物リストに載せる考えを表明した。2年前に大麻の家庭栽培を解禁したが、国内で大麻ビジネスが急拡大し、政策を転換した。

セター氏はX(旧ツイッター)に「保健省に対して規則を見直し、大麻を再び規制薬物リストに掲載するよう求める。保健省は迅速に規制を打ち出し、大麻の利用を健康・医療目的に限定すべきだ」と投稿した。

タイは過去の政権が2018年に大麻の医療目的での利用を解禁し、22年には娯楽目的での利用も容認した。しかしこの2年間で大麻関連製品を扱う店舗が数万店に増加。大麻業界は25年までに最大12億ドル規模に膨らむと予想されている。

一方で反対派は、解禁は拙速で規制やルールに大きな混乱を引き起こしたと批判している。

セター政権は既に大麻の娯楽目的での使用を禁じ、医療・健康目的での使用に限定する法案を年内に打ち出すと表明済み。ただ、大麻が麻薬リストに掲載されるかどうかや、最初にどのような手立てが必要かは、明確でなかった。