Lucy Craymer Kirsty Needham

[ウェリントン 14日 ロイター] - 南太平洋の仏領ニューカレドニアで13日、憲法改正に反対する抗議デモが暴動に発展し、治安部隊が出動した。

首都ヌメアの国際空港は閉鎖されており、14日午後6時から翌朝午前6時まで夜間外出禁止令が発令される。

フランス高等弁務官事務所が14日、明らかにした。ヌメアとその周辺の町で大規模な騒乱が続いており、店舗、薬局、自動車販売店など多数の建物が損傷した。これまでに36人が逮捕され、ヌメア地域で全ての集会が禁止された。

フランス国民議会(下院)は14日、ニューカレドニアの憲法改正案を審議する。改正案はフランス系住民の投票権を拡大する内容で、先住民カナクの発言権が低下するとの懸念が独立派の間に広がっている。

ニューカレドニア政府は市民に平静を呼びかけ、器物損壊を非難した。

動画には、煙が立ち上る中、焼けた車が残る道路を警察がパトロールする姿が映っている。

抗議デモに参加した住民は「私たちの声が国民議会に届くことを期待する」と述べた。