ノルウェー政府系ファンド、シェルに気候変動対策の詳細を要求
ノルウェー政府系ファンドは17日、英石油大手シェルに対し、気候変動目標の修正について追加の情報を提供するよう求めた。一方で、株主27人のグループによる目標の強化を求める決議案には賛成しないと明らかにした。写真はシェルのロゴでカナダのバンクーバーで開催された見本市で2023年7月撮影(2024年 ロイター/Chris Helgren)
(ロイター)
この株主グループは21日に開催されるシェルの年次株主総会へ向け決議案を提出した。
LSEGのデータによると、ノルウェー政府系ファンドの運営主体であるノルウェー中央銀行投資管理部門(NBIM)はシェルの第2位の株主で、3.03%の株式を保有している。
シェルは3月、旺盛なガス需要の見通しとエネルギー転換を巡る不確実性を理由に、2030年の炭素削減目標を下方修正した。ただ、2050年までに排出量を正味ゼロにする計画は維持した。
ノルウェー政府系ファンドは、2030年代半ばにおけるシェルの方向性を巡る不確実性の軽減につながる戦略の追加情報を開示するよう求めている。